ビー・ムービー
- Aloysius' Rating:  7/10
2007年 アメリカ 90分
監督:スティーヴ・ヒックナー、サイモン・J・スミス
出演:ジェリー・サインフェルド、レネー・ゼルウィガー、マシュー・ブロデリック、ジョン・グッドマン、クリス・ロック


大学を卒業したバリー・ベンソンはただちに就職することに疑問を感じて外へ出かけ、そこで危険に出合って花屋を営むヴァネッサ・ブルームに助けられる。そして戻ってからは就職を拒み、説教する両親を振り切ってヴァネッサ・ブルームに会いに出かけ、たまたま訪れたスーパーマーケットで大量のハチミツが(50パーセント引きで)売られていることを知り、人間による養蜂事業の実態も知り、その有様を写真に収めてハチ社会に公表、社会問題化することに成功すると法律を学び、食品会社を相手に訴訟を起こして勝利を得る。ハチから奪われたハチミツはすべてハチに返されることになり、もちろんクマのプーさんも例外ではないのである(プーさんが麻酔銃で狙撃されるところは 『マダガスカル』 の「弱肉強食」と並ぶ名場面ではないだろうか)。ところがハチは大量のハチミツを手にしたことで仕事をしなくなり、2700万年続いた自然界のバランスが崩れ、花は受粉しなくなり、バリー・ベンソンは自分がしたことの大きさに気づく。
製作、脚本にジェリー・サインフェルドが関わり、主人公バリー・ベンソンの声もジェリー・サインフェルドが自分でやっていて、だから、だと思うけど、ダイアログの量がかなりあり、しかもそれがサインフェルド流にどこかしつこくてシニカルである。むごたらしい冗談はかなり笑えた。ほかに悪役、というかハチの利益を奪う人間側の代表としてなぜかレイ・リオッタとスティングが本人役で登場する。アニメーションの水準はきわめて高く、特にハチの飛行シーンが美しい(しかも最後には旅客機までがハチに支えられてハチのように飛ぶ)。

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