スモーキン・エース
- Aloysius' Rating:  5/10
2006年  イギリス・フランス・アメリカ 108分
監督・脚本:ジョー・カーナハン
出演:ライアン・レイノルズ、レイ・リオッタ、ジョセフ・ラスキン、アンディ・ガルシア、アリシア・キーズ、ベン・アフレック


ラスベガスのマジシャン、イズラエルはマフィアの大物スパラッザに取り入り、自らマフィアのようにふるまって悪事に手を染めるが、そのことでFBIに目をつけられる。FBIはスパラッザの家を盗聴し、スパラッザがイズラエルの心臓に百万ドルの賞金をかけたことを知ると、ただちにイズラエルの確保に走り、保釈保証人も弁護士の依頼を受けてイズラエルの確保にひとを送り、一方、スパラッザの子分も百万ドルを目当てにスパラッザの確保に走り、百万ドルの噂を聞いた殺し屋たちも現われてイズラエルを狙い、当のイズラエルはタホ湖湖畔のホテルの最上階で警備員に守られながら、マネージャーがFBIとの司法取引を終えるのを待っている、という状況でホテルを舞台に殺し合いが始まるわけだけど、展開を偶発性に仕切らせるあまり、前半で仕掛けたアホウな設定が生きてこない。滑り出しのテンポが比較的速いのに対して、後半は銃撃戦を織り込みながら次第に沈鬱なムードへ傾いてゆき、ものものしく登場したキャラクターをあっけなく退場させながら、そのまま淡々と終わってしまう。盛り上がらなければならない、などと言うつもりはないが、語り口が最後までリズムを獲得しないままなので、見ているこちらは退屈する。なんとなく 『ラッキーナンバー7』 を思い出した。

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