リーピング
- Aloysius' Rating:  5/10
2007年  アメリカ 99分
監督:スティーヴン・ホプキンス
出演:ヒラリー・スワンク、デヴィッド・モリッシーイ、イドリス・エルバ、アンナソフィア・ロブ、スティーヴン・レイ


布教活動に熱心な女性が希望を抱え、聖書とTシャツの山を抱え、夫と娘を連れてスーダンの難民キャンプへ出かけていくが、そこで不幸があって夫と娘を失い、その結果として信仰も失い、奇跡の科学的な解明を専門とする学者となって大学で教鞭を取っていると、そこへルイジアナの小さな町から調査の依頼があり、川が赤く染まっていて、そのことで信心深い住民が恐慌状態に陥っている、ということでなので出かけていくと、聞いたとおりに川の水が赤く染まって魚が死んでおり、さらに家畜が区別されたり、アブがわいたり、ブヨがわいたり、ということが起こるので、これは出エジプト記に出てくる十の災厄にそっくりだ、などと助手が言っていると、追い詰められた町の住民は町のはずれに住むサタニストの娘を元凶と決め付けて殺しに行く。信仰を喪失した科学者がヒラリー・スワンクである。なにか少しはひねりがあるのかと思っていたら、直球で悪魔崇拝物であった。スティーヴン・ホプキンスのいまひとつポイントの判然としないタッチは嫌いではないが、信仰を現世的な利得に絡めてあれやこれやと悶着する話は好きではない。それにルイジアナの田舎町をいちいち気にかけるほど神様は暇ではないだろうし、信仰喪失の理由があれではスーダンの人々に失礼であろう。イナゴの襲来シーンは迫力があった。

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