偽装の女
- Aloysius' Rating: 5/10
1937年 アメリカ 84分
監督:ジョージ・スティーヴンス
出演:キャサリン・ヘプバーン、フランチョット・トーン、エリック・ブロア、フェイ・ベインター、コーラ・ウィザースプーン
1805年の英国、オールドミスばかりが妙に目立つ通りで暮らす二十歳の娘フィービー・トロッセルはプロポーズを受けるものと確信して若いブラウン医師の訪問を待ち受けるが、そのブラウン医師は陸軍に志願したことを告白して大陸に渡り、それから十年が経過する。いまや三十となったフィービー・トロッセルは姉とともに小学校を開いて子供たちに教えていたが、そこへブラウン医師が大尉となって復員し、トロッセル家を訪れる。そしてブラウン医師の態度がどことなく冷淡であるのを見たフィービー・トロッセルは、原因が自分の年齢にあると判断すると二十歳の娘に変身し、舞踏会で若い中尉たちに粉をかけ、ブラウン医師に気を揉ませる。
で、いきなり変身するのがキャサリン・ヘプバーンで、二十歳に変身すると言っても髪型と服とを変えるだけなので、それでブラウン医師がなぜ気がつかないのか、結局のところ、この男がうかつな上に鈍感なせいでヒロインが不幸になって、余計な演技までしなくてはらないことになっているような気がしてならないのだが、いちおう最後には収まるべきところに収まる作りになっている。内容的にはとりあえず水準に達しているし、シチュエーションをいろいろと用意してはいるものの、会話のテンポは悪く、話の進め方も要領を得ない。ボワレット付きの帽子の仕掛け、雨天用の高下駄(なんというのか、知らない)などの風俗描写はちょっと興味深い。
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