勝利の朝
- Aloysius' Rating:  4/10
1933年  アメリカ 74分
監督:ローウェル・シャーマン
出演:キャサリン・ヘプバーン、ダグラス・フェアバンクスJr.、アドルフ・マンジュー、メアリー・ダンカン


バーモントから出てきた田舎娘が女優ではなく大女優を目指してブロードウェイに現われ、図々しいとしか見えない態度を取り、挑戦的な発言を繰り返し、それでも、というのか、そのせいでというべきなのか、機会に恵まれずにボードビルの芸人のようなことをやっていると、大作の芝居で主演をする機会が降って湧いたように訪れて、大役をこなして成功し、賞賛を浴びるので、自分は自分が輝いているあいだに自由に生きる、と宣言するものの、自由に生きるというのは、いろいろと買い物をする、ということのようなのである。
純真なのか、二心があるのか、さっぱりわからない女優の卵がキャサリン・ヘプバーンで、この主人公があまりにも壮絶な野心の持ち主なので、まわりの人々の心がとてつもなく揺れ動くらしい。この映画でアカデミー主演女優賞をもらったキャサリン・ヘプバーンの独演会ぶりを見物している分には面白いが、映画自体はお定まりのプロットを踏んでいる割に時間の経過も話の経過も満足に説明できない間抜けな仕上がりである。

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