マウス・タウン ロディとリタの大冒険
- Aloysius' Rating:  6/10
2006年  イギリス・アメリカ 85分
監督:デヴィッド・ボワーズ、サム・フェル
出演:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ウィンスレット、イアン・マッケラン、ジャン・レノ、ビル・ナイ


ケンジントンで暮らすネズミのロドニー・セントジェイムズは不自由を知らないペットであったが、飼い主の一家の旅行中に下水から現われたフーリガンなネズミ、シドによって下水に流され、ネズミの町にたどり着く。ロドニーは地上へ戻るためにジャミー・ドジャー号の船長を訪ねるが、その船長リタは定冠詞付きのヒキガエルが率いる一味に追われている最中で、ロドニーもその状況に巻き込まれる。
ロドニーの声がヒュー・ジャックマン、リタがケイト・ウィンスレット、ボスのヒキガエルがイアン・マッケラン、その子分のネズミがビル・ナイ、ヒキガエルのいとこのル・フロッグがジャン・レノである。ロドニーが地上へ戻る過程で地上での自分の生活に孤独を認め、仲間を求めるというお定まりのストーリーがあるものの、それをつなぐのはストレートなドタバタが中心で、ひねりはない。どちらかと言えば、本筋よりも背景や小ネタが面白い。ネズミの町はまるっきりのロンドンだし、ネズミの大半はコックニーでしゃべり、ギャングはやっぱりロンドンのギャングだし、アメリカから来た観光ネズミが近衛兵に喧嘩を売っているし、下水の川をバスが走り、どうやらボート競技もおこなわれている。で、なにしろ舞台が下水なので、ネズミのほかにハエ、ウジ、ナメクジなどが登場し、特にナメクジは大挙して登場して歌を歌う。ナメクジはわたしの天敵なのでかなり引いたが、それでもなかなかに魅力的であったことは否定できない。アードマンとドリームワークスの共同製作だが、キャラクターとアイデアをアードマンが提供し、それをドリームワークスがクレイ・アニメーションを模したCGで仕上げているように見えた。だから実際にこれがクレイ・アニメーションだったら、などということも多少は考えたわけだけど、仮定の話は意味がないし、裏の事情にも関心はない。アニメーション自体のクォリティは高く、アクションは豊富で楽しい作品に仕上がっている。

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