砂漠の鼠
- Aloysius' Rating:  6/10
1953年 アメリカ 88分
監督:ロバート・ワイズ
出演:リチャード・バートン、ジェームズ・メイソン、ロバート・ニュートン、チップス・ラファティ、ロバート・ダグラス


1942年の春から暮れまでのトブルクの戦いで、イギリス軍の大尉がオーストラリア軍の中隊の監督を命ぜられ、反発されながらも任務を遂行して臨時昇進で中佐になり、大隊を指揮して戦功を上げ、さらにドイツ軍弾薬庫の爆破任務も成功させるが、負傷して捕虜となり、ドイツ軍の野戦病院でロンメルに喧嘩を売り、脱走してトブルクへ戻るとまたしても危険な任務に担ぎ出される。宗主国の下級士官が植民地の将軍にうまいように使われている、と見えなくもないが、若いリチャード・バートンが有能だが打ち解けない主人公をそれらしく演じている。中隊レベルになると、どういう無理無体を上から言われるのか、というのがよくわかる一方、タイムスパンの長い戦術級の状況を扱う難しさがそのまま出ているようなところがあり、映画としての仕上がりは可もなく不可もない、という感じだが、それでちゃんと収まっているのはロバート・ワイズの手腕であろう。ロンメルは 『砂漠の狐』 と同じジェームズ・メイソン。ウェザリングはこちらのほうがそれらしい。

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