ヒューマノイド
- Aloysius' Rating: 　3/10
2006年　 イギリス　93分
監督：マーティン・ホランド
出演：マーク・ストレンジ、グラハム・ブロウンスミス、マルコム・ハンキー、ステファニー・フェルド

なんとか星人とかんとか星人がどちらも干渉しないという了解に基づいて地球を監視下に置いていたが、かんとか星人のほうが地球人と好ましくない裏取引を始めたため、なんとか星人の要人がその現場を押さえようと接近すると、かんとか星人と通じた地球人の秘密部隊に乗り物を撃墜されて捕虜となり、それを救出するためになんとか星人の戦闘員二名が地球に送り込まれ、捕虜となった要人の所在を記した秘密ファイルを軍の秘密基地から盗み出そうと試みるが、そのファイルにはエイリアンテクノロジーの秘密なども記されていた模様で、私欲に目がくらんだ軍のウィルソン中尉はなんとか星人に先んじてこれを盗むと軍から逃走、ファイルを売却するために異常な熱意で準備にかかり、押し込み、自動車泥棒などを繰り返して金を稼いで子分をたくさん雇い、武器を用意し、つまり一大ギャング集団を作り上げた上で競売会場も用意して客を集め、ようやく競売に取り掛かったところへ軍が送った白兵戦用の改造人間、エイリアンの白兵戦部隊などがやって来るので、みんなで飛んだり蹴ったり殴ったり、走ったり転がったりするという格闘映画。なにもSFにしなくても、という感じだが、とにかくほぼ全編にわたって戦っている。かなりの低予算（ほとんど自主製作）だし、内容はどうしようもないし、撮り方も非常に素人臭いものの、とにかく元気だという取り柄があり、殺陣には工夫があり、その範囲ではこだわりが見える。軍隊などはいちおうそれらしくきびきびと動くし、組織はそれなりに冷たい、というところもいちおうは評価すべきだろう。特にこのクラスの映画としては珍しいことにかなりの数のスタントマン／スタントウーマンを使っている。製作・主演を兼ねたマーク・ストレンジというひとは格闘系のお友達がたくさんいるのであろう。
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