パリ・ディストラクション
- Aloysius' Rating:  5/10
2006年  フランス 94分 TV
監督:シャーロット・ブランドストーム
出演:クレール・ボロトラ、ティエリー・ヌーヴィック、クララ・ル・コール、フィリップ・モリエ=ジュヌー


パリでゴミ収集人のストライキが始まり、そのせいで収集されなくなったゴミが路上に山積みになり、そのせいなのかネズミが頻繁に出没し、しかもそれが攻撃的で凶暴化していて集団でネコまで食べてしまう有様で、おまけに未知のウィルスまで媒介し、ネズミに噛まれた人間はウィルスに感染して骨髄炎とそっくりの症状を示し、治療法が見つからないまま死んでいく、というような状況を背景に、病院で働く女医と害獣駆除業者の息子、女医の元カレの研究者が三角関係のようなことになり、強引でしつこくて誰からも好かれていない元カレが実は謎のウィルスの出現に関わっていて、対する害虫駆除業者の息子は最初から無条件に好男子として扱われるという非常に都合のよい話である。さしあたり作劇上の破綻はないが、格別に面白いというわけではない。大量に現われるネズミの描写はそれなりのリアリティを備えているけれど、もしかしたら撮影中に何匹か怪我をしたり死んだりしたのではないかと思えるような場面があり、見ていて少々心が痛んだ。

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