EMPIRE -エンパイア-
- Aloysius' Rating: 　4/10
2005年　アメリカ　TV　全6話　各45分
監督：ジョン・グレイ、キム・マナーズ、グレッグ・ヤイタネス
出演：サンティアゴ・カブレラ、ヴィンセント・リーガン、エミリー・ブラント、ジョナサン・ケイク、フィオナ・ショウ

タッチストーンのTVミニシリーズ。カエサルが暗殺され、カッシウスによって命を狙われたオクタヴィアヌスはカエサルによって解放された剣闘士タイラノスの助けを得てローマから脱出する。カエサルの遺言状はウェスタ聖女の手に渡り、ウェスタ聖女を訪れたオクタヴィアヌスはカエサルの印章と協力者のリストという二つのアイテムを手に入れる。そしてそのリストにしたがって行動を始めると瞬時に敵の手に落ちて剣闘士の訓練所に放り込まれ、そこを脱出してアントニウスの庇護下へ走るとカエサルの遺産を狙うアントニウスはアウグスティヌスの暗殺を謀り、死んだと思われたアウグスティヌスはアグリッパの助けでどうにか脱出、ローマ近郊に潜む第三軍団に連絡を取って協力を得るとアントニウスの軍団の対決する。
予算の関係なのか、かなり安普請である。歴史的な状況や人物の単純化については趣味の問題だと思うので特に感想はない。全６話中、最初の２話はマカロニ史劇のような乗りがあってそれなりに見れたが、後半に入ってアントニウスが行動を始めたとたん、状況が複雑すぎて作り手の手に余ったのか、カッシウスもブルータスもいなくなり、剣闘士のタイラノスはわけのわからないことになり、ひとりではなにもできないオクタヴィアヌスがただうろうろして時間を潰すという恐ろしい事態になってくる。というわけでいちおう戦闘シーンなどが用意されているものの、最終回はひどく退屈であった。しかもオクタヴィアヌスがただのガキで（しかもローマ人なのになぜか胸毛を生やしている）、いかにも頭が悪そうで魅力がない。
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