ピンチクリフ・グランプリ
- Aloysius' Rating: 6/10
1975年 ノルウェー 90分
監督:イヴォ・カプリノ
あるところから北へ百マイルほどいったところにピンチクリフという村があり、その村で自転車修理をしている発明家のおじいさんはアラブの大富豪をスポンサーに得てレースカー"Il Tempo Gigante"を完成させて、グランプリに出場する、というような内容で、発明家のところにいる助手がカラスかなにかとハリネズミかなにかで、カラスかなにかのほうは元気がよくて二輪車にまたがってそこらを走り回り、ハリネズミかなにかのほうはとても臆病で、テレビ(観音開きの扉付き)を見るのも怖がっていた。とてつもなくていねいに作られた人形アニメで、単に人形がていねいにアニメートされている、というだけではなく、レースシーンでは出走する車も全部アニメートされているのである。わたしの好みからするとやや重たくて野暮ったいという印象があるものの、たいへんな労作であることは間違いない。
その後、ほとんど30年ぶりにDVDで見直した結果、必ずしも人形アニメというわけではなくて、メカニカルなどもかなり使われていたことがわかった。クライマックスのレースシーンも車をラジコンで動かしていて、それを手製のシュノーケルカメラみたいなもので撮っていたのである。前半はやはり重たいが、このレースシーンはけっこう迫力がある。
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