デッドマンソルジャーズ
- Aloysius' Rating:  2/10
2006年 アメリカ 99分
監督:ピーター・ジョン・ロス、ジョン・ホイットニー
出演:ジョン・オスベック、ジョー・ロレンツォ、ダニエル・アラン・オーリー、C・アレック・ロッセル


1944年8月。アメリカ軍の小部隊がドイツ占領下のフランスの森を進んでいくと全滅しているドイツ軍の小部隊に遭遇し、アメリカ軍の小部隊もまた間もなくドイツ軍の小部隊を全滅させた原因と遭遇する。これがなぜか狼男で、この狼男と遭遇した結果、フランス人の女性を暴行した上に射殺するような大尉は死亡、中尉と軍曹が生還を果たし、本隊に戻って報告すると、ほかでも同様の事件が起こっていると知らされる。つまりドイツ軍はなにか新兵器を開発しているようなので、ということで、翌月、その新兵器に関わりのある人物を確保するために再びアメリカ軍の小部隊がドイツ占領下のフランスの森を進んでいくと廃虚のような場所(いや、なんのことはないオハイオかどこかの廃工場)で秘密の研究がおこなわれていて(しかも遠慮がちに隅のほうの一室だけで)、ドイツ軍が薬物を使ってスーパーソルジャーを作っていた、ということがあきらかになるわけだけど、じゃあ、さっきのあの狼男はなんだったのか、という点については説明がなくて、説明をしている科学者がいきなりうわおうとか言って一昔前の安っぽいゾンビのようなものに変身して襲いかかってくるので、最初の狼男に噛まれていた軍曹が耳をつんつんと立てた狼男の姿になって格闘を始め(でも、いつ変身したのだろう)、それでも勝てないので、スーパーソルジャーにはスーパーソルジャーだ、ということでアメリカ軍の大尉が自分のからだに薬品を打って、一昔前の安っぽいゾンビのようなものに変身して一昔前の安っぽいゾンビのようなものと戦う。
オープニングタイトルにはいくらかのセンスが感じられたものの、コストパフォーマンスの悪いキャラクター、ねぼけたような脚本、リアリティの乏しい演出は見る者を少なからず退屈させる。かなりの低予算で、基本的には森のなかを数人の兵隊がうろうろしているだけ(しかも銃を持ち慣れていない)、戦闘場面でも両軍をあわせて二十人を越えることはない(とはいえ、その状況で回想シーンでは必要もないのにDデイをやり、どこからか野砲や装甲車まで持ち出してくる根性は認めなくてはならないが)。

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