フォー・ブラザーズ／狼たちの誓い
- Aloysius' Rating: 　6/10
2005年　アメリカ　108分
監督：ジョン・シングルトン
出演：マーク・ウォールバーグ、タイリース・ギブソン、アンドレ・ベンジャミン、ギャレット・ヘドランド

デトロイト市街地の荒廃した一角にある雑貨屋で一人の老婦人が殺害され、その老婦人を里親とする白人二人黒人二人のあわせて四人の兄弟が復讐のために立ち上がるが、長兄は完全にいかれたチンピラですぐに武器を振り回すし、一人は海兵隊上りの乱暴者で女の問題で頭がどうやらのぼせているし、末弟は筋金入りのアホウのロック者でなにかというとひとを指差し、結婚してまともに所帯を構えているのは一人だけ、という有様なので、とにかく暴力が先に立つのである。
マーク・ウォールバーグのいかれたチンピラぶりにはそれなりに味があったものの、全体にキャラクターの立ち上がりに時間がかかりすぎているような気配があり、立ち上がっても意外なほど単純という印象もあって脚本と演出に不器用さを感じる。ただ、母親を失った四兄弟がサバンナをうろつく肉食動物の子供みたいに凍てついたデトロイトをうろうろする光景には少しく笑えるものがあり、それはそれで面白い。アクションシーンは悪くない。
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