ディック＆ジェーン　復讐は最高！
- Aloysius' Rating: 　6/10
2005年　アメリカ　91分
監督：ディーン・パリソット
出演：ジム・キャリー、ティア・レオーニ、アレック・ボールドウィン、リチャード・ジェンキンス、アンジー・ハーモン

ディック・ハーパーは大企業グローバルダイン（正体不明）に勤め、ある日、広報担当の重役に抜擢されるが、その最初の仕事で経済ニュースのインタビューに答えている最中に会社が倒産、社長は株を売り逃げして責任を財務担当重役になすりつけ、ディック・ハーパーは失職する。そして妻のジェーン・ハーパーは夫が重役になったのを期に勤めていた旅行代理店（かなりろくでもない）を辞めていたので夫婦で失業状態ということになり、しかも一帯はグローバルダイン倒産の余波で失業者にあふれ、再就職もままならない（当人も含め、管理職が余りまくっている）、という有様なので、苦労しているうちに電気は止められ水は止められ、なぜか入国管理局にはメキシコ人だと誤解されて国外退去寸前になり、ついに家を差し押さえられるという段になって、一人息子の水鉄砲を手に取ると夫婦で強盗を始めるのである。
オリジナル とおおむね同じプロットだが、時代を反映してか、かなりあさましい話になっている。時価経営だ、粉飾決算だ、といった最近の（というか、ちょっと前の）経済界の話題をほどよく織り込み、それなりに笑えるコメディに仕上がっている。ジム・キャリーとティア・レオーニのどことなく身に覚えのある間抜けな夫婦ぶりがおかしかったが、それでも最初の不器用な押し込み強盗からどんどん手際がよくなって、けっこう稼いでいた模様である。そのうちに真似してやろう。ニュース番組のなかで企業の経営体質を非難するラルフ・ネイダーの役でラルフ・ネイダーが登場していた。
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