ファンタスティック・フォー
- Aloysius' Rating:  6/10
2005年 アメリカ 106分
監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス、マイケル・チクリス、ジュリアン・マクマホン


マーヴェル・コミックの映画化。天才科学者リード・リチャーズは宇宙線が人類の進化に与える影響を調べるために軌道上の研究施設を訪れていたが、そこへ予定よりも速く宇宙嵐が到達し、施設に居合わせた五人が宇宙線にさらされる。帰還後、リード・リチャーズは自由に伸び縮みするゴム人間と化し、リチャーズの元彼女のスー・ストームは光を自在に操る能力を獲得し、その弟でお調子者のジョニー・ストームは熱く燃え上がって飛行する能力を獲得する。さらにリチャーズの友人ベン・グリムは岩石人間となり、プロジェクトの出資者であり、リチャーズの言わば宿敵であり、スー・ストームの心をすでに射止めたものと思い込んでいる悪い科学者ヴァン・ドゥームは全身を有機金属に変形させて電気を操るようになる。
登場人物が特殊能力を獲得して戸惑ったりはしゃいだり悲しんだりするのがおおむね前半、悪役を除く四人がメディアによって勝手に「ファンタスティック・フォー」と命名され、悪役ヴァン・ドゥームがドゥームと名を変えて四人を倒そうと画策するのが後半、そして四人は危ういところで反撃に転じ、ヴァン・ドゥームを協力してやっつけて喝采を浴びると、だったらこのままヒーローを職業にしようということでなんとなく居直るのである。話に広がりはないものの、ていねいに作られた設定紹介エピソードという感じで悪くない。監督ティム・ストーリーは 『TAXi NY』 よりもいい仕事をしていて、コミカルな描写も気が利いている。ということで続編にも期待したい。

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