オール・ザット・ジャズ
- Aloysius' Rating:  7/10
1979年 アメリカ 123分
監督:ボブ・フォッシー
出演:ロイ・シャイダー、ジェシカ・ラング、リーランド・パーマー、アン・ラインキング、クリフ・ゴーマン、ベン・ヴェリーン、エリザベト・フォルディ


ブロードウェイの成功した演出家ジョー・ギデオンは朝ごとにくわえタバコでシャワーを浴び、アルカセルツァーを飲み、覚醒剤の助けを借りて鏡の前に立ち、"It's show time, folks"と繰り返している。そして新作のショー"NY/LA"のオーディション、結果的にかなりエロチックになる舞台稽古、台本の読みあわせ、自分が監督した映画の遅れに遅れている編集の仕上げ、女遊びと毎日がひどく忙しく、家族には嘘をつき、健康を損ない、どこかで死の予感に脅えながらそれでも日々を送っていると、ある日、狭心症の発作を起こして病院に担ぎ込まれ、しかし、そこでも生活をあらためようとしないので、最後には脳内で壮大なショーを繰り広げながら死んでいく。
主人公ジョー・ギデオンには監督ボブ・フォッシー本人の姿が投影されているというが、それを演じるロイ・シャイダーは十分に風格を示している。ブロードウェイの舞台裏がつぶさに描写され、サンダル・バーグマンを筆頭とするダンサーたちのダンスは見ごたえがあり、リズミカルな場面展開は心地よく、最後のショー"Bye Bye Life"は何度見ても、やっぱりすごい。

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