レーシング・ストライプス
- Aloysius' Rating: 　5/10
2004年　アメリカ　102分
監督：フレデリック・デュショー
出演：ヘイデン・パネッティーア、ブルース・グリーンウッド、Ｍ・エメット・ウォルシュ、ウェンディ・マリック、フランキー・ムニッズ、マンディ・ムーア

ケンタッキー州の田舎の路上に置き去りにされたシマウマの赤ん坊が引退したウマの調教師ウォルシュ氏に拾われる。それから三年、ストライプスと名付けられたウマは自分がシマウマであることに気づかぬまま、競馬場で走ることにあこがれ、一人で練習に励むのである。
隣の牧場にいるサラブレッドは徹底した悪役で、シマウマをいじめる。そのシマウマが競馬に出てサラブレッドに勝つためには相当に技術的な困難がともなうはずだが、映画ではもっぱら精神論で片づけてしまっている。登場する動物がしゃべるという点では 『ベイブ』 に似ていなくもないが、キャラクターはインフレ気味で、全体に整理が悪く、しかも目的がはっきりしていない。中盤、調教師のウォルシュがストライプスを調教するかしないかで間をもたせるあたりはかなりつらかった。動物を黙らせるか、人間を黙らせるか、どちらかを選ぶべきだったのではないだろうか。どちらにも自己主張を許した結果としてコントロールの所在があいまいになり、結局、最後の競馬の場面でも騎手が乗っている理由がまるでわからなかったのである。
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