アイランド
- Aloysius' Rating: 　7/10
2005年　アメリカ　136分
監督：マイケル・ベイ
出演：ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー、スティーヴ・ブシェミ、ショーン・ビーン、マイケル・クラーク・ダンカン、イーサン・フィリップス

臓器摘出のために生産されたクローンの群れが清潔な環境で飼育され、自分たちは汚染された地球の生存者であり、いずれは楽園に行くことができると信じ込まされている。ところがそのなかの一人が疑問を抱いて施設を脱出、荒野を横切って救いを求め、クローンの製造元は不良品を回収するために傭兵を呼ぶ。
プロットは正攻法、全体に説明は手短で、進行を遅滞させるような場面はなく、したがってテンポが速く、だれ場がない。ユアン・マクレガーの二人芝居も悪くないし、アクションシーンはかなりすごい。ショーン・ビーンも珍しく重量感のある悪役で、スティーヴ・ブシェミはいつもと同じといえばいつもと同じような役柄だが、それだけにいかにもという感じでいい味を出していた。空中鉄道が飛び交う未来のロサンゼルス（現代よりも架線の数が増えている）、地上を走るコンセプトカーの群れ、キャデラック・シエンの重々しい走り、突進するエアバイク、といったギミックも楽しく、これは悪くない。スカーレット・ヨハンソンも 『ロスト・イン・トランスレーション』 よりだいぶましであった。
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