銀河ヒッチハイク・ガイド
- Aloysius' Rating:  7/10
2005年 アメリカ・イギリス 109分
監督:ガース・ジェニングス
出演:マーティン・フリーマン、サム・ロックウェル、モス・デフ、ズーイー・デシャネル、ビル・ナイ、ジョン・マルコヴィッチ、アラン・リックマン、ヘレン・ミレン


ある日、地球は超空間バイパス工事のために破壊され、アーサー・デントはベテルギウス人の友人フォード・プリフェクトとともに宇宙へ飛び出す。
ダグラス・アダムスの同名の小説の映画化。ダグラス・アダムス自身が生前、脚本に参加していた、ということで、そのせいか、原作の世界の雰囲気は大切にされているし、主筋もおおむね忠実に押さえられている。そして肝心な枝葉末節もきちんと消化されていて、つまりヴォゴン人はとてつもなくヴォゴン人だし、そのヴォゴン人はハシリガニを金槌(というか肉叩き)で叩き潰しているし、ヴォゴンスフィアに住む「ガゼルのごとき生物」はヴォゴン人の背後で死体だか剥製に成り果てている。宇宙船「黄金の心」号の不可能性ドライブの描写にもなかなかの説得力があり(毛糸状態になったクルーがかわいらしい)、それを盗む銀河帝国大統領ゼイフォード・ビーブルブロックスはアホ丸出しだし、ロボットのマーヴィンはマーヴィンで、しかもその声がアラン・リックマンで、おまけにディープ・ソートの声はヘレン・ミレン、イルカの歌も気が利いている、さらに加えてライトセイバーが食パンを切りながらトーストするのに使われている、ということになると、演出に多少の素人臭さが見えたとしても、こちらとしては文句をつける理由はないのである。というわけで満足した。

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