イースト/ウエスト 遥かなる祖国
- Aloysius' Rating: 5/10
1999年 ブルガリア/フランス/ロシア/スペイン/ウクライナ 121分
監督:レジス・ヴァルニエ
出演:サンドリーヌ・ボネール、オレグ・メンシコフ、カトリーヌ・ドヌーヴ、セルゲイ・ボドロフJr、タチアナ・ドジレヴァ、ボグダン・ストゥプカ
1945年。第二次大戦終結と同時にソ連は西側にいる亡命者に対して門戸を開き、祖国再建の一助となろうと決意した亡命者たちは大挙してソ連を目指し、たちまち逮捕されて収容所にぶち込まれることになる。フランスで暮らしていた医師アレクセイとそのフランス人の妻マリー、そして息子のセルゲイもまたソ連の船でオデッサに到着し、有能な医師アレクセイにはキエフでの職場と住居が斡旋されるが、妻マリーはスパイの嫌疑で取り調べを受ける。アレクセイの説得によってマリーはどうにか解放されるが、移り住んだアパートのみすぼらしさ、生活のわびしさには耐えられず、間もなく祖国フランスへ帰ることを夢に見て、その機会を狙い始める。
サンドリーヌ・ボネールがマリー、オレグ・メンシコフが夫のアレクセイである。どうやら実話らしい。話は淡々と進行し、サンドリーヌ・ボネールが陰々滅々と泣き暮らし、妻を愛するオレグ・メンシコフは愛してもいない向かいの女と同衾し、なにやらロシア的な状況がいきなり出現するものの、主軸はあくまでもソ連脱出にあるので陰々滅々としたまま発展しない。可もなければ不可もないという仕上がりで、撮ったという以上の意味は見当たらないが、特殊な状況をそれなりにていねいに再現しようとした試みは評価されるべきであろう。
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