嵐の三色旗 −二都物語−
- Aloysius' Rating:  7/10
1935年 アメリカ 128分
監督:ジャック・コンウェイ、ロバート・Z・レオナード
出演:ロナルド・コールマン、エリザベス・アラン、ベイジル・ラスボーン、エドナ・メイ・オリヴァー、レジナルド・オーウェン


ロナルド・コールマンが弁護士シドニー・カートンに扮して愛するひとのために身代わりとなって断頭台の露と消える。革命が勃発するあたりではスーパーインポーズを多用してサイレント映画風に興奮を盛り上げ、続いて登場するバスティーユでは大群衆が登場して攻防戦を展開し、革命広場に集まるエキストラの数も半端ではない。デビッド・O・セルズニック製作による大作なのである。ロナルド・コールマンの酔いどれ弁護士ぶりはなかなかによろしい雰囲気で、対する革命のテロリスト、ジャックたちも凶悪そうで悪くない。最大の悪役として登場するエヴレモンド侯爵も馬車でしっかりと子供を轢くし、飢えた群衆の描写はディケンズから切り取ってきたようにステレオタイプに収まっている。『二都物語』なのだから、やはりそういうものであろう。

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