合衆国崩壊 M10.5
- Aloysius' Rating:  4/10
2004年 アメリカ 120分 TV
監督:ジョン・ラフィア
出演:キム・ディレーニー、フレッド・ウォード、ボー・ブリッジス、レベッカ・ジェンキンズ


巨大地震がシアトルを襲ってスペースニードルが倒壊し、間もなく北カリフォルニアでも大地震が起こり、科学者は連鎖地震を警告するがFEMAの長官は受け入れず、そうしていううちにサンフランシスコでも大地震が起こってゴールデンゲート・ブリッジが倒壊する。連鎖地震の被害がさらに南へと広がるのを食い止めるために大統領は決断を下し、サンアンドレアス断層を焼却する作戦が実行に移され、核爆弾が投入される。
オリジナルは165分あったようである。対抗策として地下核爆発を使うあたり、話の作りは往年のSF映画 『地球は壊滅する』 に似ていなくもない。冒頭のスペースニードル倒壊、前半のクライマックスにあたるゴールデンゲート・ブリッジ倒壊の場面はそれなりの迫力がある。ミニチュアは水準をクリアしているものの、CGは全体に粗さが目立った。いちおうは予算をかけたような気配があって、エキストラもたくさん出ているし、いろいろと物が壊れたりひっくり返ったりするけれど、この手のパニック映画にありがちな安手の群像劇にはかなり辟易させられた。つまり災厄を通じて崩壊家庭の人々が絆を取り戻し、最後に人間の矮小さを肝に銘じるのである。ボー・ブリッジスは気の抜けた顔で苦難に立ち向かう大統領を淡々とこなし、フレッド・ウォードはFEMAの長官に扮していつもながらに魅力がない。

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