DNAリローデッド ドクター・モローの館
- Aloysius' Rating: 1/10
2004年　アメリカ　72分
監督：チャールズ・バンド
出演：ピーター・ドナルド・バダラメンティ、ジョン・パトリック・ジョーダン、ロリエル・ニュー、スティーブ・クウィンビー

ボクサーをやっている男が失踪した兄の手がかりを求めてとあるバーを訪れる。そこではストリッパーが踊っているが、このストリッパーは言い寄ってきた男の頭を一撃で粉砕してしまう。兄がこのストリッパーに言い寄っていたことを知ったボクサーは自分の恋人と兄の恋人とともにストリッパーを追跡し、やがて謎の建物へ行き当たるが、そこには獣人が潜んでおり、モロー博士に手術を強要しているのであった。
監督はチャールズ・バンドである。毒々しい色彩設計や画面構成には一応のスタイルが認められるものの、中身は相当に目茶苦茶で、つまりほぼ一貫して要領を得ない。ダイアログも退屈で内容がないが、たまに人間の心を思い出すのか、奇妙なウィットがひらめいたりする。だったらいっそ腰を据えてシチュエーション・コメディに仕立て上げたほうがよかったのではないだろうか。1940年代という時代背景、72分という上映時間は半世紀前のプログラム・ピクチャーを意図したかのような風情があり、全体の雰囲気も当時のＣ級映画を彷彿させるが、できあがってきたものも当時のＣ級映画そのままであり、つまり我慢して見るようなものではない。
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