グランド・ホテル
- Aloysius' Rating: 6/10
1932年　アメリカ　113分
監督：エドマンド・グールディング
出演：グレタ・ガルボ、ジョン・バリモア、ジョーン・クロフォード、ウォーレス・ビアリー、ライオネル・バリモア

いわゆるグランド・ホテル形式の原典とされる。ベルリンのグランド・ホテルを舞台にバレエのプリマドンナ（グレタ・ガルボ）、そのプリマドンナに恋をする男爵（ジョン・バリモア）、社運を賭けて合併の交渉に訪れたモップ製造会社の社長（ウォーレス・ビアリー）、その社長に雇われた速記者（ジョーン・クロフォード）、医師から死期を告げられ、残りの人生を楽しもうと考えているその会社の経理社員（ライオネル・バリモア）などが動き回る。ガルボはバレリーナに見えない。ライオネル・バリモアの熱演はよい。演出、脚本には多重性をもたせようと努力した痕跡が見えるが、原形というだけあって単純さは否めない。それよりもライオネル・バリモア演じる小心な事務員を主役にした話にしたほうがよかったような気がしないでもない。
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