花咲ける騎士道
- Aloysius' Rating: 7/10
2003年　フランス　99分
監督：ジェラール・クラヴジック　
出演：ヴァンサン・ペレーズ、ペネロペ・クルス、ディディエ・ブルドン、エレーヌ・ドゥ・フジュロール

七年戦争真っ最中のフランス。浮気者のファンファンは結婚式から逃げ出して軍隊に飛び込み、途中、王女の危機を救い、軍隊では副官と決闘し、王女へ愛の告白をしようとたくらんでポンパドール夫人の館に忍び込み、ルイ十五世からスパイの嫌疑を受けて取っ捕まると逃げ出して本物のスパイを追いかける。
ファンファンがヴァンサン・ペレーズ、ファンファンの運勢を占う美女がペネロペ・クルスである。ヴァンサン・ペレーズにはジェラール・フィリップの軽さや華やかさは感じられない。やや陰にこもった印象があり、それはおそらくペネロペ・クルスにしても同様である。つまり主役二人が魅力を欠いているわけで、これは大きな失点だが、それでも全体を眺めれば撮影はきれいだし、殺陣などは頑張っているし、ルイ十五世とそのあたりを中心にしたコメディぶり（戦争の原因を誰も満足に説明できないし、敵と味方を見分けられない）はなかなかという以上に気が利いていて、それなりに楽しめる映画になっている。だったら悪いことは何もなかろうと考えるような次第である。
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