バグズ・ライフ
- Aloysius' Rating: 7/10
1998年 アメリカ 93分
監督:ジョン・ラセター
出演:デイヴ・フォーリー、ケヴィン・スペイシー、ジュリア・ルイス=ドレイファス、デニス・リアリー、ロディ・マクドウォール
川の中の小さな島にアリたちが暮らしている。バッタはこのアリを搾取し、抵抗には暴力で応じたので、アリのなかの一匹が虫の街へ出かけていって助っ人を頼む。ちなみに悪いバッタのボスはケヴィン・スペイシーが声を担当している。もう、まじで悪い。
シンプルなストーリーにピクサー作品特有のやや神経症的な状況がちりばめられて、実に豊かな世界が映し出される。誘蛾灯に引き寄せられて無残な最期を遂げるハリーもいいし、とにかく悪いバッタどもが蚊の巣くう、というか蚊が運営しているメキシカン・バーでくだを巻いているという光景もなんだかいい。虫のサーカス、というかノミ(が団長)のサーカスもやや病的だし、その団員で、結局何語をしゃべっているのか最後までわからないダンゴムシのコンビもいい。アリの女王様が抱いている緑色のアリマキはなんだかかわいいし、アリの子供たちもかわいくて、それがまたいかにも子供らしい残酷さを備えているところがまたよろしい。そして虫たちの視線から見た雨はただひたすらに恐ろしく、小鳥は完全に怪物なのである。ディテールが楽しくて、アニメーションはひたすらにスリリングで、目に楽しい。
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