テキサスの五人の仲間
- Aloysius' Rating: 7/10
1965年 アメリカ 95分
監督:フィルダー・クック
出演:ヘンリー・フォンダ、ジョアン・ウッドワード、ジェイソン・ロバーズ、バージェス・メレディス
年に一度、テキサスのとある町で地元の金持ち五人が集まり、大金をかけてポーカーをする。その年も地主のドラモンドは娘の結婚式をほったらかして町へ駆けつけ、弁護士のハバーショウは牛泥棒の嫌疑を受けた依頼人の弁護をほったらかして町へ駆けつけ、そうして一室にこもって一晩が経過し、なおもゲームが進行しているところへ町には余所者の一家が馬車で現われ、その一家の亭主がポーカーの大勝負のことに目敏く気づいて見学したいと申し入れる。そして妻には見るだけだからと約束して見学を開始し、妻が馬車の修理のために鍛冶屋へ行って戻ってくると、亭主のほうはすでに約束を破ってゲームに参加し、早くも一家の財産を蕩尽しているのである。で、そこから先の展開がすごい。
余所者一家の夫がヘンリー・フォンダで、妻からゲーム断ちを強いられた男のいかにも物欲しそうな表情がすばらしい。その妻はジョアン・ウッドワードで、これはもう毅然としていて美しい。とはいえ、この映画の最大の見どころはジェイソン・ロバーズで、娘の結婚式をほったらかしてきた地主という役どころで、それが開巻"Let's play game"と渋い声で宣言するところから、すでに猛烈にかっこいいのである。話はほとんどポーカーゲームがおこなわれている一室で進行するわけだけど、気の利いた台詞とほどよいサスペンスが心地よく、まったくと言っていいほどだれ場はない。冒頭、二頭立ての霊柩車が荒野を疾走する、という場面からしてすでにいかがわしい異色西部劇の傑作である。
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