マタンゴ
- Aloysius' Rating: 4/10
1963年 日本 89分
監督：本多猪四郎
出演：久保明、水野久美、小泉博、佐原健二、佐原健二、太刀川寛、土屋嘉男、八代美紀、天本英世
男5人、女２人を乗せたヨットが嵐にあって漂流し、とある絶海の孤島に辿り着く。漂着した男女は島の反対側で無人の船を発見するが、これも難破した様子で乗員の姿は一人もない。間もなく食料が不足し、人間関係は崩壊し、やがて一人が島の奥で見つけたキノコを口に入れる。
W.H.ホジスンの短編を星新一と福島正実が翻案。人物関係などはそれなりに作り込まれているし、おとなの映画にしようというはっきりとした手つきがあって、それが見えるのは頼もしい。だから、というわけではなかろうが、こどもの頃に見たときにはいくらか怖い思いをしたものである。とはいえ、マタンゴが登場するあたりからなんとなく手詰まり感のようなものを感じるのは、やはり結末のない話をしているからだろうか。怪談趣味に徹した原作のほうが好きかもしれない。
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