摩天楼
- Aloysius' Rating: 4/10
1949年 アメリカ 114分
監督:キング・ヴィダー
出演:ゲイリー・クーパー、パトリシア・ニール、レイモンド・マッセイ、ロバート・ダグラス
妥協を知らない男ハワード・ロークは建築家としての道を歩んでいたが、妥協を知らないがために社会から排撃され、職を失って石切り場で働いている。そこへ現われた新聞記者で建築家の娘ドミニク・フランコンはハワード・ロークに惹かれ、その名前も正体も知らないまま恋に落ちる。ハワード・ロークは間もなくニューヨークに呼び戻されて高層アパートの設計を任され、その設計に独創性を認めた社会改革主義者で集団主義のコラムニスト、トーウィーは新聞を通じてロークを攻撃する。だが攻撃にも負けずにロークは仕事を続けて成功を収め、新聞社主ワイナンドからカントリーハウスの設計を依頼される。そのワイナンドの妻こそがドミニクであったが、それというのもドミニクはロークが社会によって滅ぼされるのを見るのを拒んでロークから離れ、自らに罰を与えるためにワイナンドと結婚していたのであった。だがワイナンドはドミニクに愛情を抱き、ロークはワイナンドに友情を抱き、適当な三角関係を取り結んでいると事件が起こり、つまりロークが知人の名前で設計した公共アパートが建築段階でロークの意志に反して設計を変えられてしまうので、怒ったロークは建築中のアパートをダイナマイトで爆破し、堂々として逃げようともしないので逮捕されて法廷に引き出される。ワイナンドは新聞を通じてロークの行動を擁護するが、悪しき社会改革主義者に率いられた世論に敗北し、一方、ロークは崇高なる個人を説いて陪審団から無罪を勝ち取る。
アイン・ランドの『水源』が原作で、アイン・ランド自身が脚本を担当している。1000ページを越える長編をよく刈り込んでまとめてあり、ほぼ原作のとおりだが、圧縮されている分、話のとんちんかんぶりが際立っているかもしれない。勝手に配置された人物が勝手に右往左往しているだけで、どこまでも噛みあわないのである。駄作。ゲイリー・クーパーは魅力なし。ハワード・ローク設計の建築物はそれなりに見るに値する。
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