クイーン・スパイダー
- Aloysius' Rating: 3/10
2003年　アメリカ(TV)　87分
監督：デビッド・ウー
出演：リチャード・グリーコ、アンソニー・アシュビー、コリン・フォックス

現代のシカゴ。電力会社の社員四人が電力使用量の調査のために取り壊しが決まったビルの地下へ入っていくと、そこには怪しい研究施設が放棄されていて、試みにスイッチを入れてみると、よくある話だけど、光り輝く門が開いて、その門の先は並行世界の別の地球の別のシカゴにつながっているのである。というわけでほとんどなしくずしにそちらのシカゴへ行ってみると、そこは異次元からやってきた巨大な（と言っても子牛くらいの）女王グモが支配していて、女はすべて女王のエサ、男はすべて女王の奴隷、というようなことになっていて、これもよくある話だけど、わずかな生存者が戦いを続けている。生存者グループのリーダーというのは30年前にこちらの世界からあちらの世界に放り出された科学者で、その説明によると、門を開くときには次元のゆがみを誘発して、そうしてできた裂け目から怪物が引き寄せられてきたらしい。博士はあちらの世界でも新しい門を作ろうとしていたが、女王グモはその門の完成を待って、こちらの世界へ来ようとたくらんでいる。というわけで門を作るのか、女王グモを殺すのか、頑張って両方やってみるのか、いまひとつ目的がはっきりとしないところで話がうろうろとしているうちに自然と時間がやってきて解決がつく。想像力のない話なのである。しかも女王の奴隷と化した元男ども、というのが牙の入れ歯をくわえて変な手をくっつけただけで、これはかなり情けない。そういうのが背中を丸めてガニマタでよたよたと襲ってきても、あまり楽しくはないのである。女王グモも含めて特殊効果は全体に安い。
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