ハイ・ロード
- Aloysius' Rating: 4/10
1983年 アメリカ 106分
監督:ブライアン・G・ハットン
出演:トム・セレック、ベス・アームストロング、ロバート・モーレイ
1920年代のイスタンブール。イギリス人の若い娘がチャールストンなどを踊っていると、そこへ弁護士が現われて財産を失いかけていると報告する。娘の父親の共同経営者が長期にわたる不在を理由に娘の父親の死亡宣告をおこなおうとしているので、娘の父親は12日以内にイギリスの司法機関に出頭しなければ死亡したことになり、財産は共同経営者の手に移ることになるらしい。最後に聞いた噂によると父親はアフガニスタンにいるらしい。そこで娘は二機の飛行機とアル中のパイロット、整備士を手に入れて、自ら操縦桿を握ってアフガニスタンを目指して出発する。アフガニスタンでは着陸した先の族長の罠にはまって捕虜になり、族長も族長の一族も愚かであったので思うままに反撃を加えて脱出し、途中で拾い上げたネパール人の娘から父親の行方を聞きだすとネパールへと急ぎ、そこでさらに父親の行方を聞くとヒマラヤを越えて新疆へ飛ぶ。そこでは匪賊の軍隊が農村に攻撃を加えていて、娘の父親は正義のために農村の側に立って防衛の指揮を取っていた。そこで娘は飛行機を飛ばして匪賊の上に爆弾を降らせ、父親は父親で匪賊を地雷で吹っ飛ばし、娘はアル中のパイロットといい仲になり、そこでいきなり終わってしまうので最初の話がどこにいったのかは誰にもわからないのである。
やる気がまるで感じられない映画で、取り柄というものが何もない。プロットは破綻しているし、戦闘場面はどれも迫力と無縁だし、登場人物には魅力がない。アル中のパイロットがトム・セレックで、男性優位主義者の豚野郎が勇敢な金持ち女になびいていくという例の展開だが、どこかの彫像で代役を立てたほうがまだしも魅力的だったかもしれない。相手役のベス・アームストロングにしても、マネキンか何かで用が足りたのではあるまいか。悪役のロバート・モーレイまでが見ていて退屈というのは、ちょっと尋常ではないと思う。
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