ドッグソルジャー
- Aloysius' Rating: 6/10
2001年 イギリス 104分
監督:ニール・マーシャル
出演:ショーン・パートウィー、ケヴィン・マクキッド、リアム・カニンガム、エマ・クレズビー
イギリス陸軍の一個分隊6名がヘリコプターでスコットランドの森林地帯に降下する。ここで特殊部隊との演習がおこなわれるためであった。兵士たちは重たい装備を担いで森を進み、敵のパトロールの間隙をついて前線へと近づくが、ここで特殊部隊が指揮官一人を残して全滅している場面に遭遇して驚愕する。しかもこの部隊は空砲を詰めた自動小銃ではなく実包を装填したMP5とショットガン、麻酔銃や捕獲用の網などを装備していて演習のためにそこにいたような気配がない。指揮官の大尉は重傷を負って得体の知れないことを叫び、無線は届かない状態なので単独で事態を収拾しようと試みていると、早くも日没が訪れる。すると森の木陰から怪しい影が近づいてくるので分隊は軍曹の命令一下撤収にかかり、やがて怪物と遭遇する。兵士の一人がばらばらに千切られ、軍曹もまた重傷を負い、分隊は一軒の農家に逃げ込むが、間もなくそこも怪物によって包囲される。
スコットランドの森では満月の晩に凶暴無比な狼男の群れが徘徊していて、モダンな陸軍がそれと戦うという話である。とはいえ、安手の作品ではない。まず軍隊の描写に手間がかかっていて、実にそれらしくできている。軍隊がちゃんと軍隊に見えるし、わずか6名の分隊が損害を出しながらも最後まで軍事行動を続けるところに感心した。主題がシンプルではっきりとしていて、作り手がその主題に対して忠実だからであろう。後半、状況が乱戦気味になってくると脚本や編集までが少々乱戦気味になってくるのが気になったが、映像にリアリティを与えるために手間を惜しんでいないところに好感を持った。
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