デイ・アフター・トゥモロー
- Aloysius' Rating: 6/10
2001年 アメリカ 124分
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール、イアン・ホルム、エミー・ロッサム
アメリカの大洋大気局に属する古気象学者のホール教授は地球温暖化が氷河期をもたらすという仮説を唱えて地球温暖化対策会議で発表する。温暖化によって南極の氷が溶けると海水が淡水化され、そのせいで海流が変わって温度差が発生するというのが仮説の主旨であったが、教授の考えとしてもそれがすぐに起こるということではなくて、いずれ起こるということであった。ところが教授が演説を終えるか終えないかのうちにデリーでは雪が降り、東京では巨大な雹が降り、アメリカには巨大なハリケーンが上陸し、ヨーロッパは寒波に襲われる。イギリスの気象学者で海流研究の権威ラプソン博士はホール教授の仮説が現実のものとなったと確信し、ホール教授は試算をおこなって地球の危機を予測するが、政府は教授の言葉を聞こうとしない。そうしているうちにロスアンゼルスには巨大な竜巻が出現し、ニューヨークは長雨によって冠水し、やがて北半球を覆い尽くす巨大な嵐が現われて酷寒の下降気流で物みな一切が凍りついていく。
ストーリーは登場人物を存在させるための言い訳であろう。あたふたとしているうちに逃げる間もなく世界は凍りついていくのである。大気系ディザスターのつるべ打ち、という感じは迷いがなくて心地よいし、そういう点では第一級のディザースター・ムービーに仕上がっている。特に北から出現する凍結ハリケーンの重量感はなかなかに不気味で迫力があった(竜巻の描写は
『ツイスター』
の方が上かもしれない)。
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