荒野の1ドル銀貨
- Aloysius' Rating: 4/10
1965年 イタリア・フランス 95分
監督:ジョルジョ・フェローニ
出演:ジュリアーノ・ジェンマ、ピーター・クロス、イブリン・スチュアート
南北戦争が終わり、ともに南軍の将校であったオハラ家の兄弟は北軍の捕虜収容所から解放される。そして兄ゲイリーは妻が待つ家へと戻り、弟はチャンスを求めて西部へ旅立つ。ゲイリーは妻との再会を果たした後、弟が残してくれた1枚の1ドル銀貨を胸に西部を目指す。途中イエローストーンの町で馬が倒れ、先へと進む路銀を掴むために仕事を得ようと通りに沿って桶屋や鍛冶屋に話しかけるが、南軍崩れと見なされて快い返事を得ることがない。窮していると鍛冶屋がマッコリーに会うように勧め、そこで早速このマッコリーのところへ行って見ると、ひどく困惑の様子がある。南軍崩れが徒党を組んで近隣の農場を荒らしており、黒目を名乗る一味の頭目は間もなく町へ現われるという。そこでゲイリーはマッコリーに雇われ、丸腰のまま酒場へ足を踏み入れて盗賊の頭目を捕えようと試みるが、バーの鏡に写ったその顔は実の弟なのであった。兄は弟の名を叫び、弟は振り向きざまに兄を撃ち、兄を撃った弟はマッコリーとその配下によって蜂の巣にされる。せせら笑うマッコリー。なんとマッコリーこそが盗賊を率いる頭目であり、弟は農場主たちのために孤軍奮闘していたのであった。マッコリーの手下どもはきちんと確かめもしないで兄弟の死体を行きがかりの夫婦に押しつけるが、夫婦は死体の一方に息があることに気がついた。
というわけでゲイリーは胸に隠した1ドル銀貨に命を救われ、それまでたくわえていた頬髭をすっかり落としてイエローストーンの町に戻る。そうするとよくしたもので、マッコリーの一味はそれが死んだ筈の男だとは気づかずに盗賊の仲間として受け入れてしまう。実はゲイリーにはたくらみがあった。弟は死の直前に、マッコリーの正体を暴く重要な書類を手に入れて、それを丘の上の小屋に隠したらしい。ところがその小屋は今は盗賊どもの隠れ家となり、探し物をするためにはまず一味とならなければならなかった。もたもたと探しているうちに手下どもに怪しまれ、すっかり取り囲まれて窮地に陥っているとゲイリーを探して南部からは妻が現われる。で、さっそく妻もマッコリーの奸計にはまって貞操の危機に遭遇し、こちらはこちらで柵に縛られて口に塩を押し込められ、例の支書類は見つからないし善玉に見えていた保安官も実は悪の仲間だったし味方はすっかり殺されてしまうし、いやあ、こいつは大変だというような話になっていて、とにかく盛りだくさんの内容とサービス精神には感心する。
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