ネメシス S.T.X.
- Aloysius' Rating: 5/10
2002年 アメリカ 116分
監督: スチュアート・バイアード
出演: パトリック・スチュアート、ジョナサン・フレイクス、ブレント・スピナー、トム・ハーディ
ロミュラン帝国でクーデターが発生し、シンゾン率いるレムス人の一党が新政権を樹立する。同じ頃、エンタープライズの面々はライカー副長とカウンセラーのトロイの結婚式を祝っていたが、その後、トロイの故郷を目指して船を進めるうち(私用ではないのか?)に怪しい信号をキャッチする。そこで信号に導かれるままにロミュランとの中立エリアにある惑星を調査してみると、アンドロイドの残骸が見つかり、しかもその姿はエンタープライズのデータとうり二つなのであった。一行が残骸をエンタープライズに持ち帰ってみると、そこには艦隊司令官からの新しい指令が届いていた。ピカード艦長は外交使節としてロミュランへ赴くことになり、早速出かけていってみると最初に出迎えに現われたのはロミュランとは似ても似つかないレムス人なのであった。そしてロミュランでは恐るべき事実が待ち構えており、エンタープライズはシンゾンの陰謀に巻き込まれ、レムス人の巨大戦艦シミターと不利な戦いを強いられていく。ジェイムズ・T・カーク艦長が下半身に起因する問題を数多く抱えていたのと同様に、ジャン・リュック・ピカード艦長は内面に関わる数多くの問題を抱えていて、それはボーグとしての経験だったりするわけだけど、今回は人格的な鏡が目の前に出現して妄言を吐くのでたいそう苦悩するのである。そうした違いはあるにしてもプロットの構造は
『カーンの逆襲』
によく似ている。だが悪役としてはリカルド・モンタルバン扮するカーンの方が上であろう。戦闘場面も『カーンの逆襲』の方がこだわりがあって、その点で感心させられたのである。一方、今回の特攻ぶりはいただけない。
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