EX-エックス
- Aloysius' Rating: 2/10
イギリス・ドイツ・ルクセンブルグ 2002年 94分
監督:クリスチャン・デュゲイ
出演:ルーファス・シーウェル、ジャナ・パラスキー、デヴォン・サワ
日本製ムービー・カメラのCF製作を請け負った会社が迫力のある絵作りをしようと考えて、で、何を考えたのかわからないけれど、それならば時速200キロで進む雪崩にスキーヤーを追わせようという結論に達してクルーをアルプスへ送り込む。ところが現地ではくだらない事情から予約していた宿を追われ、代わりに山頂に建設中のスキーリゾートを都合がいいや、というような理由で拝借していると、そこには飛行機事故で死んだ筈のテロリストが潜伏していて、しかも国際法廷を爆破しようとたくらんでいる(何かの証拠を消すつもりだったらしい)。
で、テロリストどもはCF撮影クルーを偽装したCIAではないかと疑って(よく見ればわかりそうなものだが)、襲いかかる。それもただ襲いかかるのではなくて、例の雪崩に追われる撮影の現場まで出かけていって銃を向け、裸になれなどとわけのわからないことを要求しているので返り討ちにされてしまう。これはテロリストの方が頭が悪いや、と思っていると、頭の悪さでは互角という設定になっていたようで、つまり、機転によって窮地を脱した撮影クルーはヘリコプターに乗り込んで、そのまま山を降りるのかな、と思ったら、なんとテロリストの巣窟になっているスキーリゾートまで、荷物を取りに戻るのである。案の定、再び窮地に陥って脱出のために乗り込んだロープウェイのゴンドラは高いところで宙づりになり、床のハッチを開いて決死の降下をおこなうとテロリストどもがヘリコプターで追いかけてくる。スキーやスノーボードで移動する標的を、空から、あの距離で、ショットガンで狙い打つのはかなり難しいと思うのだけど、それやこれやで撮影クルーはまた窮地に追い詰められて決死の直滑降に挑むことになり、そうしているうちとヘリコプターが墜落し(ザイルがからんでテールローターを破壊される)、大爆発して雪崩を引き起こす、その雪崩が背後から迫ってくるのでカメラを向けて撮影したらクライアントも大喜び、というような内容なのであった、と記憶している。慰安旅行を兼ねて映画を作ったらこうなった、ということであろうか。
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