ブレイブハート
- Aloysius' Rating: 7/10
1995年 アメリカ 179分
監督:メル・ギブソン
出演:メル・ギブソン、ソフィー・マルソー、パトリック・マッグーハン、キャサリン・マコーミック、ブレンダン・グリーソン、アンガス・マクフェイデン


スコットランド独立の闘士ウィリアム・ウォレスの生涯を描くメル・ギブスン監督、主演の超大作。アカデミー賞の作品賞、監督賞、撮影賞、音響効果賞、メークアップ賞の5部門に輝いている。
13世紀末、スコットランドの農夫の息子ウィリアム・ウォレスは幼い頃に父を失い、伯父に育てられて学識と武芸を身につけたが、その後、故郷の村へ戻って農夫として生活を立てようとする。スコットランドは英国王エドワード1世の支配下にあり、各地には英国貴族が領主として送り込まれ、初夜権が普通に行使されていた。そこでウィリアム・ウォレスは秘密結婚によって妻を得るが、その妻が英国兵から暴行を受けるのを救おうとしたことから、逆に妻の命を奪われてしまう。そこでウィリアム・ウォレスは平和を捨てて復讐のために立ち上がり、地元の農民を率いてまず手近の英国軍駐屯地をあっさりと攻略、噂を聞いた近郷の者たちも反乱のために駆けつけて、いよいよ騒ぎが大きくなる。やがてスコットランド貴族にもウィリアム・ウォレスに与する者が現われ、反乱軍はスターリングの戦いで英国軍を殲滅、さらに南下してヨークを占領する。だが続くフォルカークの戦いではウィリアム・ウォレスはスコットランド貴族の裏切りにあい、反乱軍は消滅する。それでもウィリアム・ウォレスは戦いを続け、再び裏切りにあって捕らわれの身となりイングランドへ送られる。
印象的なスコットランドの風景を背景に、力のこもった映像が全編にわたって展開する。メル・ギブスンは顔を青く塗って力演しているし、スターリングの戦いの演説の場面などは歴史に残る1シーンとなって、その後なぜか「サウスパーク」にも引用されているが、スコットランド人というのがほうっておいてもかっこよく見える、という事実に負うところもいくらかはあるような気がする。脚本は質が高い。演出はテンポがよくて、無駄な場面があまりないし、戦闘シーンも迫力があって、実はこれだけでも見るに値する。ソフィー・マルソーもなかなかいい感じを出していたが、パトリック・マッグーハンの冷酷非情なエドワード1世はこの映画の収獲のひとつであろう。

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