ウインドトーカーズ
- Aloysius' Rating: 3/10
2002年　アメリカ　134分
監督：ジョン・ウー
出演：ニコラス・ケイジ、アダム・ビーチ、クリスチャン・スレイター、ピーター・ストーメア

1943年の太平洋。アメリカ軍はナバホ族の言葉を暗号として採用し、ナバホ族出身の兵士を前線に配置する。そしてエンダーズ伍長はソロモン諸島での激戦から生還し、軍曹となって偵察中隊に配属されてナバホの兵士とペアを組むことになる。軍曹に与えられた任務は二つ、前線でナバホの通信兵を護衛すること、ナバホの通信兵が日本軍の捕虜になりそうになったら暗号システムを守るために必要な手段を選択すること。
というわけでアイデア自体は決して悪くはないと思うのだけど、もう滅茶苦茶。出てくる軍隊は軍隊に見えないし、それが動くと今度は軍事行動をしているように見えないし、敵の日本軍は昨日到着して昨日作ったようなきれいな塹壕に巣食っているし、戦闘シーンはほとんど「特攻野郎Ａチーム」で、いやもう、微笑ましいのなんの。空から降ってくる砲弾までが健忘症にかかっているようなのである。それなりに大金をかけているのになぜこうなってしまうのか、見ていて泣きたくなるほどで、こんなことだったらニコラス・ケイジに二丁拳銃を与えて、せめてもの見せ場を作る努力をすべきであった。
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