デアデビル
- Aloysius' Rating: 6/10
2003年 アメリカ 103分
監督・脚本:マーク・スティーヴン・ジョンソン
出演:ベン・アフレック、ジェニファー・ガーナー、コリン・ファレル、マイケル・クラーク・ダンカン、デヴィッド・キース


マーベル・コミックの映画で、監督は 「サイモン・バーチ」 のマーク・スティーブン・ジョンソン。ただしわたしは不勉強で原作のコミックを見たことがない。
ヘルズ・キッチンで生まれ育ったマシュー・マードックは無実の貧しい人々を救うために戦う善良な弁護士であったが、少年時代に化学薬品を浴びて視力を失い、代わりに残る四感を異常に発達させていた。そこでマシュー・マードックはその能力を活用して夜になると扮装を整えてデアデビルとなり、裁判で有罪にできなかった悪人どもに独自に裁きを加えるのであった、というような設定で、つまり超人的な能力を備えた盲人の弁護士が、悪くない、ぼくは正義だから悪くないと一生懸命弁明しながら悪を懲らしめていると、神父様は許しを与えてくれるし新聞記者も見守ってくれる。全体に世界が狭くて、ほぼ全編が裏通りとビルの屋上で展開していて、話はわびしくて、しかもヒーローも悪役も(もしかしたら)20年来の知り合いである。
で、主として音の感覚に優れているだけなのに、どうして 「スパイダーマン」 のように飛び跳ねることができるのか、とか、見えるほどの音が必要になるとなぜ都合よく雨が降ってくるのか、とか、いくらか疑問に感じる部分はあったものの、主役のベン・アフレックはなんだかいい感じでやっていたし、安易にハッピーエンドへと流すことなく抑制を効かしてスタイルを保つという方針は好感が持てる。

IMDb IMDb で  を検索します。
* Search provided by The Internet Movie Database.