ベン・ハー
- Aloysius' Rating: 7/10
1959年 アメリカ 212分
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:チャールトン・ヘストン、スティーブン・ボイド、ジャック・ホーキンス
ジュダ・ベン・ハーはユダヤの貴族の息子であったが、事故によってローマ人総督に傷を負わせ、幼馴染のローマ人メッサラの裏切りにあって母と妹から引き離され、奴隷としてガレー船に送られる。送られる道筋でベン・ハーは一人の青年から水を受け取り、不思議なことに心を癒され、そして海戦の際してローマ軍の指揮官クイントス・アリウスの命を助けたことで奴隷の境遇から救い出され、アリウスの養子となってローマ人としての自由を受け、復讐を果たすために東方の地を訪れる。そこでベン・ハーはアラブの族長が持つ四頭立て戦車の御者となり、戦車競争に出場することになるのだが、競技の優勝候補と目されていたのは復讐の相手のメッサラであった。というわけで歴史に名高い戦車競争の場面が始まるのだけど、この場面は掛け値なしにものすごい。スタントもすごいけれど、馬が素晴らしいのである。アラブの族長の前に馬が引き出されてくる場面では、馬好きでなくてもちょっとはっとする。一方、海戦の場面はひどく出来が悪くて、これは惜しまれるのである。予算のほとんどを戦車競技の場面で使い切ったのではあるまいか。チャールトン・ヘストンもそれなりの風格を見せているし、敵役のスティーブン・ボイドもそれらしい。戦車の走りに驚嘆し、陰謀と復讐、再会と回心の物語を素朴な心で楽しんでいれば、大味なところは欠点にならない。
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