ホワット・ライズ・ビニース
- Aloysius' Rating: 6/10
What Lies Beneath (USA 2000,130min.) Directed by Robert Zemeckis Screen play Sarah Kernochan,Clark Gregg Cast:Harrison Ford,Michelle Pfeiffer,Diana Scarwid,Joe Morton,James Remar,Miranda Otto,Amber Valletta,Katharine Towne

デュポン研究所にポストを持つ遺伝子学者がハリソン・フォードで、その妻がミシェル・ファイファーである。この夫婦が湖畔の瀟洒な家に住んでいて、娘を大学の寮に送り込んだ直後から、妻が怪現象を目撃するようになる。夫は実直そうな人物に見えるが、妻の方は結婚のためにチェリストとしてのキャリアを犠牲にしていたり、そのことを思い出して気に病んでいたり、1年前に何かの理由で事故を起こしていたりと色々問題がある。なにしろミシェル・ファイファーだから、やはりそういうものであろう。その妻が怪現象を目撃しているうちに1年前の事故の理由に思い当たり、亭主を問い詰めていくと人生の裏の方から聞きたくないような真相がぞろぞろと、さらには血も凍る霊現象が、という話である。で、これがヒッチコックへのオマージュらしいのである(実際、ヒッチコックを彷彿させる場面がいくつもあるし、アラン・シルベストリはバーナード・ハーマンみたいな音楽をつけている)。で、実はわたしはヒッチコックが嫌いなのである。見ていると神経に触るのである(どうやらあれをサスペンスというらしい)。というわけで、中年夫婦のなんとなくずぼらな生活はさすがにゼメキスという感じでよく出来ているのだが、融通の利かない人物や状況をごたごたと積み上げていくプロセスは、わたしには少々辛かった。