クォ・ヴァディス
- Aloysius' Rating: 6/10
Quo Vadis? (USA 1951,171min.) Directed by Mervyn LeRoy Screen play S.N. Behrman,Sonya Levien (novel:Henryk Sienkiewich) Cast:Robert Taylor,Deborah Kerr,Leo Genn,Peter Ustinov,Patricia Laffan,Finlay Currie,Abraham Sofaer,Marina Berti

シェンキェーヴィチの同名の小説が原作ということになっている。まだ若いピーター・ユスティノフが絵に描いたようなネロで登場し、絵に描いたようにローマに火を放ってキリスト教徒に罪を着せ、絵に描いたように虐殺をする。超大作で、ものすごい数のエキストラが動員されていて(CGで嵩を増やした 「グラディエーター」 よりも沢山いたように見えた。後ろの方は合成だと思うけど)、コロセウムでキリスト教徒を食い殺しに現われるライオンの数も半端ではない話は史実からはかけ離れているが、ダイアログはかなり丁寧に作られているし、それぞれの場面にも迫力があって堪能した。難を言えば3時間近くをかけながらも大半の人物がでくの坊というあたりかもしれないが、ネロとペトロニウスに手間をかけすぎたせいであろう。特にペトロニウスは格好よかった。後に続くハリウッド史劇よりも格段によく出来ているような気がしないでもないのだが、念のためにちょっと見直してみようかな。