ロンドン・ドッグズ
- Aloysius' Rating: 5/10
Love, Honour and Obey (UK 2000,103min.)
Directed by Dominic Anciano,Ray Burdis
screenplay Dominic Anciano,Ray Burdis
Cast:Jonny Lee Miller,Jude Law,Ray Winstone,Sadie Frost,Kathy Burke,Sean Pertwee,Denise Van Outen,Rhys Ifans,Dominic Anciano,Ray Burdis,
ロンドンの若い郵便配達人がギャングにあこがれて、友達を頼って仲間入りを果たしてみたら、ボスも手下も現状に安住していてカラオケ三昧の日を送っている。そんなことはけしからんということで、隣の組に勝手に抗争をけしかけていくという迷惑な話である。郵便配達人がジョニー・リー・ミラー、その友達でボスの甥がジュード・ロウ、前者の役名がジョニーで後者の役名がジュード、ボスの名前がレイで、ボスを演じているのがレイ・アイファンズという役者である。登場人物の大半がこの調子で、役名と演技者のファースト・ネームが一致している。監督たちもファースト・ネームで出演している。そもそも真面目な映画ではないのだが、ギャングどものむら気な日常生活と間抜けなダイアログは買いであろう。そこへジョニー・リー・ミラーが一人でいきりたって対抗組織の組員の車にスプレーでクズと書いていくあたりも悪くない。難があったとすればギャング抗争が表面化してからで、それまでの弛緩した部分とマジになった部分のと折り合いが今一つよろしくない。結末の付け方と、そこに至るまでのモノローグもあまりバランスがよろしくない。つまり、それなりに楽しむことはできたけれど、出来は期待したほどではなかったということになるのだろう。ただ、ジュード・ロウとジョニー・リー・ミラーを並べて観賞するという範囲であれば、まったく問題はないと思う。