チルファクター
- Aloysius' Rating: 5/10
Chill Factor (USA 1999, 101min.)
[D] Hugh Johnson ,
[W] Drew Gitlin, Mike Cheda,
[C] Cuba Gooding Jr.,Skeet Ulrich,Peter Firth,David Paymer,Hudson Leick,Daniel Hugh Kelly,Kevin J. O'Connor,Judson Mills,Jordan Mott,Dwayne Macopson
どこぞの島で米軍が化学兵器の実験をやっているのである。で、科学者が思いつきで実験方法を変えてみた結果、その化学兵器は微量でも周囲数キロを焼き払う超兵器であることが判明する。実験場にいた兵士は全滅し、指揮官の大尉は責任を問われて刑務所へ放り込まれ、科学者は本国へ戻って実験を続ける。それから10年が経って大尉は出所してくるが、刑務所にいる間に考えを変えていて、テロリストまがいの連中とともに件の化学兵器を奪ってならず者国家に売りさばこうと企んでいる。深夜、田舎町の外れにある陸軍の研究所を襲撃し、計画は予定通り順調に進むが、大尉のちょっとした落ち度で件の科学者が件の化学兵器を抱えて逃げ出してしまう。撃たれて負傷した科学者は町の雑貨屋に飛び込んでそこの店員にアメリカ合衆国の運命を託し、店員はその場にいたトラックの運転手とともに大尉の鼻先をかすめて町から逃れる。それというのも大尉にちょっとした落ち度があったからなのである。化学物質は摂氏10度で爆発する仕様になっていて、だから二人はアイスクリームの配達トラックで逃げている。逃げているうちに朝になって、アリゾナかどこかであろうか、荒涼とした土地を横切るフリーウェイには車がたくさん走り始める。これがリアリズムなのか、それとも巻き添えを増やすためなのか、そこのところがよくわからなかった。とにかくそのフリーウェイでアクションをして、川下りをして、鋭い交渉があったりした後、爆発などがあって、大尉は明らかな落ち度によって命を落とす。
冒頭のリズム感が抜群によくて期待感をかなり高めてくれたが、その後の展開に難が多かった。特にテロリスト側の手際の悪さは、やっている当人たちまで首をひねるほどである。