キャプテン・ザ・ヒーロー　悪人は許さない
- Aloysius' Rating: 4/10
1983年　オーストラリア　90分
監督：フィリップ・モラ
出演：アラン・アーキン、クリストファー・リー、ケイト・フィッツパトリック、ビル・ハンター

第二次大戦中に真紅のマントを翻してナチと戦ったキャプテン・インビンシブルが、50年代に入ってから赤狩りにつかまり、査問委員会でいじめられた結果、アル中になって落ちぶれる。で、現代、クリストファー・リー扮するミスター・ミッドナイトが東海岸壊滅の大陰謀（だったかな？）を企んだりするので、その陰謀を阻止するにはあいつしかいないということになり、また担ぎ出される。
オーストラリア映画で、監督は 『ハウリング２』のフィリップ・モラ。 冒頭にモノクロのニュースフィルムの形式で再現された査問委員会のシーンは傑作である（なぜ赤いマントを着ているのか？　大尉の階級はどこでもらった？）。後はアル中から更生しようとしているキャプテンの前に現われて、積み上げられた無数のグラスを踊り子を背にしてクリストファー・リーが「ドリンク！」と歌う場面くらいであろうか（ミュージカルなのである）。作りが野暮ったいし、ミュージカル・ナンバーも野暮ったい。陰謀にかかわる描写は目を見張るような低予算ぶりで（確信犯だとしてもあれはなかろう）、話半分くらいの気持ちで見るとちょうどいい映画である。
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