ツェッペリン
- Aloysius' Rating: 5/10
Zeppelin (UK 1971, 100min.)
Directed by Etienne Perier
Written by Donald Churchill, Arthur Rowe
Cast: Michael York, Elke Sommer, Peter Car
第一次世界大戦を舞台に極秘任務を帯びたドイツのツェッペリン飛行船がスコットランドに侵入する。保管されているマグナ・カルタを盗み出して英国国民の士気を損なおうという作戦だが、そんなことをしたらかえって士気を煽ることになるのではないかという気がした。
話を繋いでいくのにかなり苦労しているようにも見える映画だが、そんなことはどうでもよくて、とにかくツェッペリン飛行船の勇姿にひたすらこだわっているからそれを見るのである。雲海をわけて浮上してくるツェッペリンとか、洋上で燃料を補給する場面で係留塔へ音もなく接近していくツェッペリンとか、そうしたものを見て楽しむのである(うちの奥さんは笑うけど)。地上の戦闘シーンもよくできていて、もちろんイペリット・ガスをがんがん使うし、モーゼル自動拳銃をフルオートで撃ったりもする(時期はあってるか?)。
イギリス映画が最近こうした「特撮アクション」を作らなくなって久しいが、昔はけっこうあったものである(「ビグルス」
を最後に見ていない)。そう言えばこの映画で飛行船の特撮をやっていたクリフ・リチャードソン(だったかな?)はずいぶん前にあの無謀な映画
「艦長ホレイショ」
の海戦場面も担当していた筈である。