ベリー・バッド・ウェディング
- Aloysius' Rating: 5/10
Very Bad Things (USA 1998, 101min.) Directed by Peter Berg Written by Peter Berg Cast: Jon Favreau, Cameron Diaz, Christian Slater, Leland Orser, Jeremy Piven, Daniel Stern, Jeanne Tripplehorn

この世に生を受けてから27年間、ただ結婚式という一事のために全精力を傾けてきた女(キャメロン・ディアス)の婚約者が仲間4人と一緒にラスヴェガスへ出かける。ホテルの部屋にストリッパーを呼んでお約束のバチェラー・パーティーを始めたところ、一人が興奮してストリッパーを死に至らしめ、別の一人(ワインの栓抜きを握り締めたクリスチャン・スレーター)は様子を見に来たホテルの警備員まで殺してしまう。さあ、どうするということで5人は決を採って2人の死体を切り刻んで砂漠に埋めるが、やっていることはすごくても所詮は郊外住宅に住む小心で行き場のない市民であり(なにしろ5人の中の一人はグリーンピースに身を投じようとか考えているほど追いつめられている)、仲間内で最年長で妻子持ちのユダヤ人があっという間に情緒不安定に陥り周囲のあらゆる視線が気になり始める。そして内輪で争いが始まり、挙式の雲行きが怪しくなり、怪しくなるのでキャメロン・ディアスがいきり立つという展開になっているのだが、最後まで見ると郊外住宅に住む「普通の人」への悪意に満ちた嘲笑が感じられて、とてもではないが笑えない(いちおうコメディなのである)。 「シンプル・プラン」 の都市郊外住宅殺人版といったところであろうか。