イベント・ホライズン
- Aloysius' Rating: 7/10
1997年 アメリカ 95分
監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:サム・ニール、ローレンス・フィッシュバーン、キャサリン・クインラン、ジョーリー・リチャードソン
宇宙船に「事象の地平」などという名前を付けて飛ばしたらろくなことが起こるわけがなかろうというものである。
これはすごいよ。人類最初のハイパードライブ搭載宇宙船イベント・ホライズンが太陽系外縁で消息を絶ち、数年後に戻ってくる。ローレンス・フィッシュバーン率いるレスキュー隊が科学者サム・ニールを乗せて調査にいくんだけど、イベント・ホライズンは木星(だったかな)軌道面のかなり低いところを漂っているので必然的に惑星大気現象の影響を受けることになり、ドッキングするために接近していくと雲が押し寄せてきて雷鳴が轟き稲光が走り、窓には霜が張りついてガラスを雨が叩くのである。イベント・ホライズン号が修道院の回廊のような形をしているので、これはもうどこかのゴシック・ホラーそのまんま、ということになっていて、それを宇宙空間で強引にやってしまうところがまずすごい。ドッキングを済ませて乗り込んでいくと乗員が全員消えている。そして宇宙船のそこここで怪異が起こり、いない筈の人影が見えたり亡霊が出現したりということになってきて、いったいこの宇宙船はどこへ行ってどこから帰ってきたのかと調べ始めると、なんと、という内容である。後半はイベント・ホライズン号に取り憑かれた科学者サム・ニールの独演会となり、変な役者だとは思っていたが自分の目玉くり貫いたりして実に嬉しそうに暴れまくる。美術もすごいし、もうこれは大傑作である。
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