今そこにある危機
- Aloysius' Rating:  6/10
1994年 アメリカ 131分
監督:フィリップ・ノイス
出演:ハリソン・フォード、ウィレム・デフォー、 ヨアキム・デ・アルメイダ、アン・アーチャー、ハリス・ユーリン、ジェームズ・R・ジョーンズ、 ドナルド・モファット


CIAの副長官ジェームズ・グーリアが病に倒れ、ジャック・ライアンが副長官代行に指名されていた頃、ワシントンでは大統領、大統領補佐官、もう一人のCIA副長官などが議会の承認を得ないままコロンビアの麻薬カルテルに対する軍事制裁を決定し、一方、麻薬カルテル内部では覇権を狙う勢力が暴走、コロンビア訪問中のFBI長官を殺害すると、アメリカは秘密裏にスマート爆弾を投下する。そのうちに両者は裏取引にもつれ込み、そういうところへなにも知らないところから事件を追いかけていたジャック・ライアンが現われて正義の鉄槌を振りかざす。
ジャック・ライアンのカウボーイぶりと、ことさらにデザインされた背景はともかくとしても、絵は重量感を備え、フィリップ・ノイスの演出は風格を備え、アクションシーンではときとしてすばらしい緊張感を発揮する。FBI長官襲撃シーン、ブラックホークの飛行シーンと軽装歩兵の展開シーンが印象的。とにかく手間と金のかかった立派な映画ではある。ハリソン・フォードは 『パトリオット・ゲーム』 に続いてジャック・ライアン役を無難にこなし(というか、いつものままであろう)、ヨアキム・デ・アルメイダ、ハリス・ユーリンは悪役に適度な存在感を与えているほか、CIAのプログラマー役でグレッグ・ジャーマンが顔を出している。

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